楽器が出てくる漫画を読んだり、甲子園の応援の演奏なんかを見たりすると、ふと「また吹奏楽やりたいなぁ」と感じることはないでしょうか?
社会人吹奏楽団というものが、全国各地に何団体もあり、大人になっても吹奏楽を続けることはできます!
でも、なかなか自分から飛び込んでみるのはハードルが高いですよね…?
そこで、社会人吹奏楽団に所属している私が「社会人吹奏楽団」について解説していきます!
- 練習頻度ってどんな感じ?
- 仕事と両立できる?
- 初心者やブランクがあっても大丈夫?
- 楽器を持っていなくても大丈夫?
このような質問について、解説していきます!
社会人吹奏楽団に入りたい!と考えている方の参考になればうれしいです。
社会人吹奏楽団ってどんな楽団?

社会人を中心に構成されている吹奏楽団のことです。
年齢などの条件を満たしていれば、大学生や専門学生などの学生も所属可能な団体が多いです。
楽団の方針にもよりますが、吹奏楽部同様、コンクールへ出場する団体も多くあります。
また、地域のイベントでの演奏やコンサートの開催などの活動をしています。
学生の吹奏楽部と違う点は、様々な職種や年齢の人がいるところ。
看護師・保育士・公務員・大工さん・服屋さんなどなど、多種多様な職種・年代の人々が集まっています!
主婦の方や、子育て中のパパママもたくさんいます!
社会人吹奏楽団に関する質問
ここから、社会人吹奏楽団の基本についてQ&A形式で説明をしていきます。
解説するのは以下の5つです。
- 初心者でも入団できる?
- ブランクがあっても大丈夫?
- 楽器を持っていなくても大丈夫?
- 練習頻度や時間帯はどんな感じ?
- 仕事と両立できる?
- お金はかかる?
①初心者でも入団できる?
結論からいうと、団によります。
「初心者でもいいから、とにかく人数を集めたい!」という団体もあれば、「全国大会を目指しているから経験者のみ募集」という団体も。
また、募集しているパート(楽器)によって、初心者でも大歓迎!という場合もあります。
ただ、全くの初心者で入団したとしても、団員に音の出し方、楽譜の読み方を教える技術や時間があるかと言われると難しいかもしれません。(基本的に自分の練習で精一杯)
そこでおすすめなのが、初心者レッスンに通ったり、教本などである程度演奏できるようになってから入団するという方法。
音階(ドレミファソラシド)が吹けるようになっておくだけでも良いです!
初心者でも入団できるか問い合わせてみることをおすすめします。
「カンタンな曲は吹ける」「音が出せる程度」など、どの程度のレベルなのかも添えると、より具体的な回答がもらえます!
(参考)クラリネットや打楽器は初心者歓迎の場合も多い
クラリネットはたくさんいた方が曲の幅が広がるので、「初心者さんでもいいから人数が欲しい!」という団が結構あります。
また、とにかく人手が欲しい打楽器も初心者歓迎の団が多い印象です。
逆に、トランペットやサックス、フルートは人数があふれている団体も多いので、経験者優遇になる場合も多いです。
いずれにしても、「団による」というのが本音なので各団体のホームページやSNSなどで、募集している楽器を見てみましょう。
もともと「自分が吹ける楽器」や「やりたい楽器」のパートに入団するので、どうしてもパートの人数に偏りが出てきます。
部活のように、各楽器のバランスが揃っているわけではないのが大人の吹奏楽。
時にはトランペットが誰もいなかったり、フルートが多すぎたり。
別の楽器の人が担当したり、管楽器片手に打楽器を演奏することもあります!笑
そこは大人の吹奏楽ならではの楽しさかもしれません。
質問②ブランクがあっても大丈夫?
こちらはほとんど問題ありません!
私も小学校と中学しか部活をやっていなかったので、7年のブランクがあって入団しました。
部活で鍛えこまれた技術は意外と消えないもので、すぐに感覚が戻ってくるのでほとんど心配いらないと思います。
ただ、やはり現役のころのように上手には演奏できません。
息が持たない、高音が出ない、指が回らない、すぐに口がバテる…
「楽器は1日吹かないと3日分衰える」なんてよく言われますが、それが年単位でお休みしていたのですから、無理はありません。
そして、学生の頃のようにバリバリ吹けるようになるには相当練習をしなければなりません。
学生の頃はあんなに吹けたのに…と落ち込んでしまうかもしれませんが、大人なりの吹き方や演奏を楽しんでみましょう!
質問③楽器を持っていなくても大丈夫?
ほとんどの場合、「楽器は自己所有」となります。(打楽器は団所有の楽器を使用)
ただし、まれに「貸出楽器あり」という団もあるので、こちらも要相談です。
団員が昔使っていた楽器や、団が所有する楽器、地元の学校で使ってない楽器などを借りることになります。
メーカーなどはもちろん選べませんが、今は楽器を持っていないけど吹奏楽をやりたい!という場合は貸出楽器がある団体を選ぶのも良いでしょう。
質問④練習頻度や時間帯はどんなかんじ?
多くの楽団で週1~2回です。
毎週〇曜日と決まっている団体が多く、平日と土日のどちらかの、週2回という団体もあります。
私が所属する団体は、基本的に平日の週1回ですが、本番が近づくと週末の練習も行います。
お仕事や家事終わりに参加するメンバーがほとんどなので、基本的に練習は夜の場合が多いでしょう。
平日の練習はほとんど2時間程度。週末は4時間など、長時間行うこともあります。
質問⑤仕事と両立できる?
意外と両立できるものです。
楽団に入りたいと考えている時点で、ある程度体力や時間的な余裕はある方でしょうから、あとはやる気次第です。
大人なので、「突然の残業で練習に行けない…」「子どもが熱を出して行けない」などアクシデントはたくさんあります。
なので、練習を休んだからと言って怒られたりすることは基本的にありません。
もちろん、全く練習に来ないとか、仮病で休んでばかりなどは「やる気あるのかな」と思われてしまいますよ…笑
仕事でいやなことがあっても、楽器を吹いたらどうでもよくなることもあります。
また、趣味が同じ人たちの集まりなので気が合う人も多く、練習にいくだけで息抜きになるな~と感じることも多いです。
質問⑥お金はかかる?
団費というものがかかります。
団によって月〇〇円と決まっていて毎月集めるところが多いです。
練習場所を借りたり、楽譜を買ったり、活動するにはどうしてもお金がかかってきてしまうのでしょうがないです。
団費の相場は月1000円~3000円です。
演奏に使うものは基本的に自分で買う必要があります。
木管楽器の方は、リードなども自分で用意しなければならないので注意!
また、楽器が故障した際の修理費なども自己負担です。
まずは見学にいってみよう!
どの団体でも「見学制度」があります。
雰囲気や団の活動方針など、実際に行って自分の目でみてみるのが一番早いです。
私も2か所見学に行きましたが、1か所目は雰囲気が苦手でやめました…。
見学に行く前に確認するべきことや、見学で確認するべきことなどはこちらの記事にまとめていますので、参考にしてみてください。

大人の吹奏楽もいいもんです
学生の時の部活も、大人の吹奏楽もどちらも経験しました。
大人の吹奏楽には、部活にはないすばらしさがあるなと感じます。
大人になって、ひとつのことをみんなで一生懸命作り上げるってなかなかない機会だと思うのです。
楽団に入ったからこそ広まった人脈もあります。
なにより、「音楽が好き・吹奏楽が好き」という気持ちを日々の生活に取り入れられるのはとても幸せなことで、大人になってからも充実した日々を送ることができていると感じます。
「また吹奏楽やりたい」という気持ちはきっと本心です。
機会があるのなら、ぜひ生活の一部に「吹奏楽」を取り入れてみてください。
いくつになっても吹奏楽を楽しみましょう!