私は現在「フリーランス」としてデザイナーの仕事をしています。
元々は医療関係の仕事をしていて、その後グラフィックデザイナーに転職しました。
デザイナーとして勤務していた時の職場は、先輩も上司も良い人ばかりで恵まれた環境でした。
なのにどうしてフリーランスを選んだのか。
フリーランスになろうと思ったきっかけや、実際にフリーランスになってどう変わったのか
3年目フリーランスのリアルな実態をお話していきます。
そもそも会社員デザイナーが向いてなかった
私は、未経験から転職してグラフィックデザイナーの道へと進みました。
高校を卒業し、医療関係の事務職に就職。
その仕事は8年近く続けていましたが、20代後半になって「これで人生終わりたくない。デザインの仕事をしてみたい」とデザイナーを目指すようになります。
未経験からの転職だったので、大変なことが多かったのは確かです。それでも、やっぱり憧れていた職業だったので楽しさもありました。
「未経験だから、つらいことが多いのはしょうがない」
そう思って2年頑張りましたが、少しずつ「デザインがつらいんじゃなくて、環境がつらいのでは」と感じるようにもなりました。
こちらの記事にその時のことを詳しく書いています。
HSPという気質のせいでつらかったこともありますが、そもそもがコミュ障・内向的な性格なので、人の中にいることが得意ではありません。
ましてや「デザイン」という仕事で神経を使いつつ、その上苦手な環境にいるというのは
今思うと相当なストレスだったんだと思います。
我慢し続けてしまい結果的には体調を崩し、退職することになりました…。
退職した直接の原因は「体調不良」ですが、そもそも「会社員デザイナー」という働き方は合っていなかったのだと感じます。
フリーランスを目指すようになった理由
退職後、「フリーランスのデザイナー」を目指すようになった理由は主に3つあります。
①やっぱりデザインの仕事は続けたかった
退職後、数カ月は体調の回復のため仕事はしていませんでした。
体調が戻ってきて「そろそろ働かなくちゃ」と考えた時、どんな仕事がしたいかと言われるとやっぱりデザインの仕事がしたいと思うのでした。
環境が合わずに退職したので、会社でデザインをするというのはどうしても不安が大きく、なかなか前向きに新たな職場を探す気持ちにはなれませんでした。
そんな時にふと「デザインって自分だけでもできるのでは…」と思い、本格的に「フリーランス」という働き方について考えるようになります。
この時までは、フリーで仕事をもらうなんて、大ベテランとか有名なデザイナーがすること、という謎の先入観がありました…
②家族との時間を大切にしたかった
会社員デザイナーをしていた時は、毎日イライラしているか落ち込んでいるかのどちらかでした。
当時新婚だったのですが、仕事で疲れ果て、八つ当たりしたり、家事もあまりできず…とんでもねぇヤツだったなと申し訳なく思います。
パートナーも仕事で疲れて帰ってくるのに、家にこんなやつがいたら帰ってきたくないだろうと。
「笑顔で「おかえり」と言える生き方がしたい」と思い、会社員に戻るのはやめてフリーランスを目指すことにしました。
③自分のペースで仕事ができることに魅力を感じた
私は朝がとてつもなく苦手です。起きられない。朝の出勤が苦痛すぎるのです。
会社員のみなさんに「そんなのただの甘えだろ!みんなつらいんだよ!!」と言われてしまいそうですが、そうです、甘えです…。ごめんなさい。本当に朝が苦手なんです…。
朝だけじゃなく、私はちょいちょい体調を崩しがちです。
風邪はあまりひかないのですが、頭痛持ちでお腹が弱いため頻繁に調子がわるく、座ってることすらしんどい…という日もあります。
会社に休みの連絡を入れるのって、結構ストレスを感じます…。ただでさえ具合が悪いのに…。家で休んでいても、迷惑をかけてないかな、あの案件は連絡きたりしてないかなと頭が休まりませんでした。
朝が大の苦手で、体調不良マンな私にとっては、「自分の好きな時間に仕事ができる」というのは大きな魅力でした。
早めに仕事が片付けば、その後好きなことができるのもフリーランスの魅力。定時まで会社にいなくてもいいので、時間を効率的に使えます。
フリーランスになってどうなったのか
結果、フリーランスのデザイナーになったのですが、私はフリーランスになって本当によかったと思っています。
何より、ストレスが格段に減りました。
そのせいか、持病の頭痛も頻度が減り、元気な日が増えたようにも思います。
朝は相変わらず苦手ですが、遅刻におびえることもなく、ほどほどな時間に起きることができます。
実家の両親が困ったときに駆け付けられるようになったのも良かった点。
実家は車で1時間ほどかかる少し離れたところにあるので、会社員の時は休みの日しか行けませんでした。
今は仕事を調整すればすぐに駆け付けられるので安心です。
フリーランスになってよかったことは多いですが、もちろんデメリットもあります。
自由だからこその、不安。
いつまで同じように仕事がもらえるかはわかりません。来月はもう収入がないということもあるかもしれません。
実際に、収入が前の月の半分になってしまうこともあります。
少し長くなりそうなので、フリーランスのデメリットについては別の記事にしますね。
それでも、私にとってはメリットの方が格段に多いのでフリーランスになったことを後悔はしていません。
将来の不安はもちろんありますが、それがどうなるかも自分次第なのかなと思います。
日々、勉強ですね。