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デザイナーを辞めたくなった人に伝えたい5つのこと【2年で退職しました】

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会社員デザイナーのみなさん、「デザイナー辞めたいな…」と思ったことはありますか?

デザインが好きでデザイナーになったのに「デザインしたくない」「デザインすることに疲れてしまった」など、なんだかつらい毎日を過ごしてる方も多いかもしれません。

性格的な部分ものあるかもしれませんが、デザイナーって病みやすい職業な気がしています。

私も、未経験から張り切ってグラフィックデザイナーの職に就きましたが、3年目で退職してしまいました。

そんな私の「たられば」や経験から、いま「デザイナー辞めたい…」と悩んでいる方へ伝えたいことを綴っていきます。

デザイナーは病みやすい職業

冒頭でも話したとおり、デザイナーって病みやすい職業なんじゃないかと思います。

私はデザイナーになる前は医療関係の事務職をしていたので、他の職業の経験もありますが、その時の仕事と比べても、デザイナーだからこその悩みが多いなと感じます。

デザインは、0から1を生み出す作業だから

デザインは、「何もない所から何かを創り出す」という仕事です。

何をするにも、一番最初はあれやこれやと考えることも多くて一番大変な作業ですよね。
そんな作業をデザイナーはずっとやってるわけです。すごいです!

水を氷にするとか、木から紙を作るとかではなくて
なんていうか…水になる前の元素を作り出すみたいなことでしょうか。(例えがへたくそ)

1を100にするよりも、0を1にする方が何倍も労力がかかります。

知識や技術ももちろん必要ですが、なにより「発想力」を使うお仕事。
とにかく頭を使う仕事なので、疲れてしまいます。

自分でいうのもアレですが、デザイナーってすごいんですよ!

納期に追われる仕事だから

どのデザインにも「納期」があります。

そしてどういうわけか、会社での仕事はどれも「短納期」なものばかり。
いくつもの案件をこなすので、今の案件がひと段落ついたら、また別の案件の納期を考え、納期に間に合うスケジュールを組みます。

ずっと納期に追われ続ける仕事です。追われ続けたら誰だって疲れちゃいますよね。逃走中じゃないんだから…。

休みの日でも「あれの納期は大丈夫かな」「週明け急ぎの案件が入ったらどうしよう」と考えていました。

正解がない仕事だから

デザインは「はっきりとした正解」がありません。

デザイナーが良いと思っても、クライアントさんがダメと言ったらダメです。
クライアントさんが良いと思っても、デザイン的におかしいとダメです。

先輩や上司にアドバイスをもらうこともあるでしょう。
でも、それが正解とも限りません。

この書類の計算がすべて終わったら完成、とか、ここにある物をすべて箱に入れたら終わり、とか。
「こうしたらOK!〇〇をしたらOK!」という線引きがないので、自分で「これで正解」と思うしかありません。

そのため、不安になりやすく、自信もなくしがちです。

ひたすらケーキにいちごを載せ続けるみたいな作業したい…と思いながら働いていました。

辞めたいと思ったときに考えてほしいこと

辞めたいと思ったとき、ぱっと辞めてしまう勇気があるのなら辞めてしまっても良いです。

ただ、きっとここまで読んでくださった方は、辞める決断ができず、辞めるべきなのかを考えている方だと思います。

心身ともにこわれてしまい3年目で辞めた私から、辞めようか迷っている方へ考えてほしいことを5つ伝えます。

①元気でない日が多いのなら、離れていいんです

前半で伝えた通り、デザイナーはどうしても心が疲れてしまいがちな職業です。
残業が多く、体力的に大変な職場もあります。

1週間のうち、元気な日は何日ありますか?

毎日毎日デザインのことを考えて、落ち込んでいる日が多くないですか?

休みの日は仕事を忘れてしっかり休めていますか?

無理をして仕事を続けると、だんだんと麻痺してきて「まだやれる、まだ大丈夫」と考えてしまうようになります。

体調が悪い日が多いとか、眠れないとか、食欲がないとか、消えてしまいたいとか…それはもう「元気」ではありません。
そういう状態が続いているのであれば、迷わずに一度デザインから離れるべきです。

頭では甘えだとか、もっと頑張るべきじゃないかとかいろいろと考えてしまいますが、身体は「もう休んで!」と声をあげている状態です。

またこの職場に戻りたいと思うのであれば、一旦「休職」させてもらえないか相談しましょう。

仕事をするために生まれてきたわけではないですから、自分のからだを最優先に考えましょう。

私はお風呂でも食事中でもいつもデザインのことを考えていました。
イライラすることが増え、笑うことが減り、毎晩わけもわからず涙が出てきて、生きてる理由すら見失っていました。

②デザインの仕事は好きですか?

きっとデザインすることが好きで、デザイナーになったと思います。

いま、あなたはデザインすることが好きですか?

「もうデザインはしたくない…こりごりだ…」と思うのであれば、思い切って違う仕事についてみるのも選択肢の一つです。

「仕事量が多すぎるからいやだ」
「残業が多いからいやだ」
「職場の雰囲気が合わなくていやだ」

という理由であれば、違う職場やフリーランスとして仕事をしている自分を想像してみてください。
それで、わくわくしたり、いいなと思うのであれば「デザインの仕事は好きだけど、職場がいやだ」という状態です。

「今の職場にずっといなければならない」と理由が見当たらないのであれば、元気なうちに転職活動を始めましょう。

転職ってなんとなくマイナスなイメージがありましたが、今の時代そうではありません。
自分のために、より良い人生のために転職するのが当たり前になってきています。
昔は「3年は勤めた方がいい」なんて言われてましたが、今はいろいろな働き方があります。

「違う環境で働ける」ということが新たなモチベーションにつながることもあるので、軽い気持ちで転職サイトなどを覗いてみましょう。

転職サイトの例

dodaマイナビ転職indeed など

転職先の紹介から、転職完了までをサポートしてくれる、転職エージェントなどを活用するのも良いです。

転職エージェントの例

リクルートエージェントマイナビクリエイター など

③まわりの人に話してみましたか?

長い期間ずっと一人で悩んでないですか?

「辞めたいと思ってるけど、決心がつかない」
どうすべきか考えすぎて、余計にわからなくなって悩みが増えてしまうこともあります。

家族や、友だちなど周りの人に打ち明けてみてはどうでしょうか?

「デザインのことなんて話したってなにもわかってもらえない」と思うかもしれませんが、
わからないからこそ率直な意見がもらえることもあります。自分では見落としてしまっている何かに気づかせてくれるかもしれません。

目の下のクマがすごいよ…とか。ちゃんとご飯食べてる?とか。
人からもらった一言で、あっさり納得できてしまうことも多いです。

私は悩みすぎて顔がげっそりしていたようで、家族に言われるまで気づきませんでした…。
自分では気づかないうちにかなり疲れてしまっていることもあります。

④会社や上司に相談してみましたか?

我慢をしてしまいがちですが、会社や上司に打ち明けることもおすすめします。

悩んでいることを打ち明けることで、より仕事がしやすいように対策をしてくれることもあります。

仕事量を調整したり、社内の環境を変えたり、自分ではできなかったような解決策がみつかるかもしれません。

普段よく見てくれていると感じている上司でも、意外と気づいていないこともあります。

私の上司は普段からいろいろと気にかけてくれる上司でしたが、私がデザインについて悩んでいたことを打ち明けると「全然気づかなかった…」と言っていました。

私は直前まで一度も相談せず、体調を壊してしまい辞めましたが
もっと早く相談していれば何か対策をしてもらえただろうなと思っています。

⑤フリーランスという選択肢もあります

もし、あなたがある程度デザイナーとしての知識や経験を積んでいる状態であれば
フリーランスになるということも選択肢の一つにいれてみてください。

まだもう少しがんばれそうであれば、元気があるうちにフリーランスになる準備を進めるのをおすすめします。

会社員であるうちに準備を進めれば、突然フリーランスになるよりもはるかにリスクを減らすことができます。

私は辞めた後でフリーランスになろうと決めたので、準備を何もできていないまま突然フリーランスになりました。
なんとかうまく流れに乗ることができ、お仕事をいただけるようになりましたが、今思うと不安要素が多すぎて、「よくここまでこれたな」とすら感じます…。

会社員としてお給料をもらえるうちにひっそり準備を進めておき、万全の体制でフリーランスに転向した方が絶対にいいです!

デザイナーはフリーでも十分やっていけるお仕事です。
何らかの形でデザインの仕事は続けたい、という気持ちがあるのであればフリーランスデザイナーになるというのも考えてみてください。

こちらの記事に、フリーランスになるための準備をまとめていますので読んでみてください。

フリーランスデザイナーになるための完全ロードマップ【10ステップで解説】 こんにちは。すずやです。 私は制作会社でのグラフィックデザイナー勤務を経て、現在はフリーランスとして生計を立てています。 ...

まとめ

  1. まずは心身が元気かどうかを最優先に考える
  2. デザインの仕事が好きかもう一度考えてみる
  3. 周りの人に話してみる
  4. 会社や上司に悩んでいることを打ち明けてみる
  5. フリーランスになることを考えてみる

私はかなり限界な状態になるまで①~⑤のどれもしませんでした。

「こんなんで辞めるなんて意気地なしだ」
「まだ頑張れる、きっともう少しでマシになるはず」
「耐えなきゃいけない」

無意識にこんな考えがはたらいて、気がついたら生きていることすら辛くなってしまい
毎日何かしらの体調不良が続くようになりました。

こんなに限界だったのに「辞める」という決断がなかなかできず、そこで家族に初めて相談しました。

「仕事するために生きてるわけじゃないでしょ?」と言われ、やっと「辞めていいんだ」と思うことができましたが…そう思えるまでに時間がかかりすぎました。

体が悲鳴を上げ始めるころは、実はもうすでにけっこうやばい状態になってます。

ちょっとしんどいかもな~。デザインするのなんかつらくなってきたな~。

そう感じた時点で、一度考えてみてください。
そうすれば、まだいろいろな選択肢が残っているはず。

つらくなったら、我慢しなくていいんです。
自分がつらいだけです。

世の中の頑張っているデザイナーさんが元気に過ごせる日々を送れますように…!

ABOUT ME
すずや
グラフィックデザイナー。時々イラストレーター。 現在はフリーランスでお仕事をいただいてます。HSP。 未経験からデザイナーを目指した時のこと | 経験ゼロからの会社員時代 | 準備ゼロでフリーになってしまったときのこと などを発信しています。