私はフリーランスになる前は印刷会社のグラフィックデザイナーとして勤務をしていました。
この記事では、印刷会社に勤務するグラフィックデザイナーが、どんな仕事をしているのかを紹介します。
私の実際の経験にそって仕事内容を紹介していきますので、リアルな仕事内容を知ることができます!
会社の規模によっても違いがありますが、グラフィックデザイナーとして印刷会社へ就職しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
- 印刷会社のグラフィックデザイナーの仕事内容
印刷会社ってどんなところ?
そもそも、印刷会社と言われてもなかなかピンとこない人も多いのではないでしょうか?
印刷会社について、少し解説をします。
印刷会社の業務内容
名前のとおり、印刷物を作っている会社です。
ポスターやチラシ、年賀状、名刺、シール、カレンダーなどなど、身の回りにある「印刷されているもの」を作っているのが印刷会社です。
会社の規模や、持っている機械によって、対応できる印刷物が変わってきます。
Tシャツやタオルの印刷ができるところや、特大サイズの印刷物が作れるところなど、様々です。
また、従業員数によって
- デザイン制作もできる印刷会社
- web制作もできる印刷会社
- 印刷のみを専門に行っている印刷会社
などが存在します。
私が勤務していた会社は、デザイン制作もできる印刷会社で、印刷物の他、web制作も行っていました。
会社はどんな建物?
印刷するために大きな機械が必要なので、工場のようになっている会社がほとんど。
印刷に使う紙や、納品物を管理する倉庫がある会社も多いです。
私がいた会社は、1階が工場・2階がオフィスになっていました。
印刷会社にはどんなスタッフが在籍している?
ここからは、印刷会社にはどんなスタッフが在籍しているのかを簡単に説明してきます。
営業部スタッフ
お客さんとの打ち合わせに行ったり、商品を納品したり、主に「外回り」の業務をしている営業担当です。見積もりや請求書作成などの事務作業も行います。
制作部スタッフ
デザインや印刷作業など、商品の制作担当です。制作部の中でも担当する役割が分かれています。
・制作部マネージャー
制作部全体をまとめる役割。仕事を割り振ったり、制作部として打ち合わせに同行することもあります。
・DTPオペレーター
印刷用のデータを作成する役割。文章の文字詰めやレイアウトの調整なども行います。
・製造スタッフ
データから、紙に印刷する印刷作業や加工を行います。印刷されたものをカットする断裁作業や、納品物の梱包なども行います。
・web制作スタッフ
ホームページ作成などのweb制作全般を担当します。
・グラフィックデザイナー
印刷物やロゴなど、グラフィックデザイン全般を行います。
小さな会社だったので、色々な作業を兼務していましたが、そのおかげでいろんな知識が身につきました!
印刷会社のグラフィックデザイナーの仕事内容

ここからは、印刷会社勤務のグラフィックデザイナーが、実際にどんな仕事をしているのかを紹介していきます。
デザイン制作
メインの仕事内容です。
名刺・チラシ・ポスター・封筒・伝票・ショップカード・メニュー・ロゴ・シール・パンフレット・看板 など
上記のような「グラフィックデザイン全般」の制作を行います。
印刷会社でデザインをすると、自然と印刷についての知識も身につきます。
印刷のためのデータ(入稿データ)の作成ルールや、色について、断裁についてなど、デザインだけではわからない部分についても知ることができ、貴重な経験となります。
デザインだけでなく、印刷についての知識を学べることは、印刷会社に勤務する一番のメリットとも言えます。
今後グラフィックデザイナーとして、どんな業種についたとしても絶対に役に立つ知識です。
印刷作業(オンデマンド出力)
デザインだけでなく、印刷の作業もしていました。
印刷会社にはいろいろな印刷機があります。
工場にある大きな印刷機(オフセット印刷)と、パソコンからデータを送って出力するプリンターのような印刷機(オンデマンド印刷)があります。
オフセット印刷は特定のスタッフしか使えないのですが、オンデマンド印刷はデザイナーでも使うことができます。
オンデマンド印刷は、名刺やチラシ、シールなど、少ない枚数のものを作成するときに使います。
プリンターと言っても、業務用なので5メートルほどあり、家庭用のものとは全く違います。できることも、品質も家庭用プリンターとは比べ物にならない程高性能です。
印刷会社のデザイナーは、デザインをしてそのまま印刷まで担当することも多いです。
お客様の手に渡るものなので、印刷の時点でも細かな部分まで気を遣います。
特に、色味の調整や、裏表がぴったり合っているかなど、0.1%や0.1mm単位での調整が必要になることも。
印刷する紙の質や湿度などによってもプリンター様のご機嫌が変わってくるのです…。
梱包・発送作業
出来上がった印刷物を紙で包んで、お客さんに納品できる状態にします。
製版・製造スタッフがそのまま梱包作業をすることが多いですが、人手不足の時はデザイナーや他のスタッフも協力してみんなで梱包作業をします。
印刷会社は何万単位の印刷物を作成することもあるので、枚数を数えたり、梱包したりの作業も大変な作業です。
また、遠方のお客さんやwebからの依頼の場合は郵送や発送での納品となるので、発送のための作業もしていました。(送り状の作成や集荷依頼など)
電話対応
営業さんは基本的に外回りで社内にいないことが多いので、社内にいるデザイナーが電話に出ることが多くなります。
新規のご依頼の相談、お得意さんからの受注、校正結果などなど…
前職でも電話対応はしていたのですが、デザインのような集中する作業をしているときにくる電話はなかなか慣れませんでした。
作業を中断して電話に出なければならないので、電話が終わった後になかなか元の作業に戻る切り替えができず、私にとっては苦手な業務の一つでした。
電話って、いつ鳴るかわからないし、大きい音が鳴るので未だに苦手です…。
商品の企画
閑散期には先輩たちと、「こんな商品があったらどうか?」というような、新しい商品の企画もしていました。
結婚式用の招待券やウェルカムボードの企画をしたり、新しく仕入れた紙を使って何か作れないか考えたり、なかなか楽しかったです。
【繁忙期】…11~12月と、2~4月ころまでが繁忙期です。
年末は年賀状やカレンダー、2~3月は年誌や新年度に向けた印刷物が多くなります。4月は新社会人や異動による名刺作成が多かったです。
【閑散期】…この時期が閑散期というのははっきりありませんが、夏場は比較的業務が落ち着いていました。
作業内容は会社の規模による
私が勤務していた会社は、従業員数20名ほどの小規模な会社でした。
そのため、デザイナーの私も梱包作業をしたり電話に出たりなど、デザイン以外のことをすることが多くありました。
従業員数が多い会社だと、グラフィックデザイナーはデザイン作業だけに専念できるのかもしれませんね。
印刷会社のグラフィックデザイナーは、デザインの他、印刷の知識も勉強していかなければなりません。
でも、その知識は無駄なものではなく、グラフィックデザイナーとしての自分を一回りも二回りも大きく成長させてくれる大切なものとなります。
デザイン面だけでなく、印刷の面からもより良いデザインを提案できるデザイナーを目指していきたいですね。