イラストを描いてSNSにアップしているみなさん、ウォーターマークって入れてますか?
ここ最近、よく「ウォーターマークを入れた方がいい」とか「AI対策した方がいい」というお話が上がっていますね。
私も普段イラストの仕事をしていますし、趣味で絵を描いてSNSにあげることもあります。
そこで今回は、ウォーターマークについて徹底解説してきたいと思います。
- ウォーターマークは何のために入れる?
- ウォーターマークを入れるとどんなメリットがある?
- どこに入れたら効果的?
- どんな内容が書いてあればいいの?
- AI対策ならXだけで良いよね?
などなど、イラストを描く身として私自身も気になっていて調べたことを解説していきます!
自分が描いた作品を守りたい人は必ずやるべきです!
SNS上にあげるならウォーターマークは絶対!
結論から言うと、「イラストや作品をSNSに投稿する場合は絶対にウォーターマークを入れた方が良い」と私は考えています。
そもそもウォーターマークって何なのかといいますと…
イラストなどのコンテンツに入れるマークや文字のことです。
「この作品は私が作ったものなので勝手に使わないでね」ということをアピールするために入れるものです。
でも、せっかくのイラストにでかでかとウォーターマークが入るのは見栄えが悪いですし、出来れば入れたくないですよね…。
そんな方もぜひこの先を読んでみてください。
入れた方がいいかも…と感じるはずです。
ウォーターマークを入れるメリットって?
ウォーターマークを入れることで、作者自身の意思表示ができるので次のメリットがあります。
- 無断転載されにくくなる
- 無断使用されにくくなる
- AI学習に使用されにくくなる
自分が描いた作品が勝手に使われるのはあんまり気分の良いものではありませんよね…。
ウォーターマークを入れることで、「この作品の著作権は私なので、勝手に使わないでね」と伝えることができるのです。
ネット上にある画像には著作権があります。
著作権は、作成した本人が「放棄します!もうみんな好きに使って~!」とでも言わない限り、すべての作品にあるものです。
そのため、ネット上にあるからと言って画像を勝手に使用するのは基本的には「してはいけないこと」なのです。(フリー素材などを除き)
ですが悲しいことに、そんなことを知っている人や気にしている人は、ごくわずかの人だけであって、当たり前のように勝手に使用されています。
すべてのメリットを「~されにくくなる」と表現しました。
残念ながら、ウォーターマークを入れて対策をしても「無断使用されない」というわけではないのです。
ウォーターマークを入れても意味がない…?
前章で「されにくくなる」と表現したように、ウォーターマークを入れても、無断使用を完璧に防ぐことはできません。
ウォーターマークを入れた箇所をトリミングされてしまったり、キレイに消しゴムマジック!されれば、ウォーターマークなんて簡単に消せてしまうのです…。
そして最近は技術も発達していて、ウォーターマークだけを除去する技術なんてものも出てきています。
それじゃウォーターマークなんて入れても意味ないじゃん!
と思ってしまいますよね…。
でも、そんなことはありません。
私は、ウォーターマークは家の防犯に似ていると考えています。
鍵をかけたり、防犯カメラをつけたり、家に泥棒がはいらないように「防犯対策」をしますよね?
でもピッキングされたり、カメラを壊されてしまったら泥棒は家に入れてしまいますね…。
だからと言って、防犯しても意味ないからもう鍵かけなくていいや!とはならないはず。
では、泥棒目線で見てみたらどうでしょうか?
「防犯カメラがついていて鍵もしっかりかかっている家」と「鍵がかかっていない家」だったら、「鍵がかかっていない家」を狙いますよね。
いくら対策をしても、やられるときはやられるのです。笑
でも、やられにくいように対策することはできます。
家に鍵をかけるのと同じく、作品にはウォーターマークを入れる。
ウォーターマークが入っているだけで、「勝手に使いにくい」と感じさせることができるのです。
さらに、「入っているウォーターマークを消す」という行為は、明らかに悪意があってしていることと判断できますので、より悪質な行為となります。
ウォーターマークを入れる意味がないなんてことはありません!
なぜ突然ウォーターマークが話題になったのか
ウォーターマークの必要性について解説したところで、なぜ突然「みんなウォーターマークを入れよう運動」みたいなのが起こったのかを説明します。(知ってるよという方は次の目次までぶっ飛ばしてください)
事の発端は2024年11月にXの利用規約が改訂されたこと。
AI学習について、以下のように明記されました。
当社が(i)お客様によって提供されたテキストやその他の情報を分析し、その他の方法で本サービスを提供、促進、改善する権利(生成型か他のタイプかを問わず、当社の機械学習や人工知能モデルへの使用やトレーニングなど)(中略)
が含まれることに同意するものとします。引用:X利用規約
この改訂を受けて、Xに作品を投稿している人たちが「XにイラストをあげるとAI学習に使われるぞ!」と不安を感じ、その噂が瞬く間に広まっていきました。
そこで、XにAI学習をされないようにしよう!と行動を起こす人が増えました。
- Xからアカウントを消して、他のSNSヘ引っ越す人
- Xには一切作品は投稿しないと決意する人
その対策の一つで「作品にはウォーターマークを入れよう」という動きが広まったものと考えられます。
厳密にいうと、「これからXにAI学習される」というのは間違い。
この規約改定によってAI学習が始まったわけではなく、改訂前の規約にも「人工知能のトレーニングに使用する場合がある」という記載はありました。
この改訂によって「明確化」されただけであって、AI学習自体はすでに行われていたということになります。
ウォーターマークを入れるのはXだけでいいのでは?
つまりは、Xに作品をAI学習されるのがいやで、結果的に「ウォーターマークを入れよう」という人が増えたというわけです。
じゃぁX以外のSNSに投稿するなら、ウォーターマークなくても大丈夫だよね!
こう考えてBlueskyやPixivだけに作品をあげよう!と思った方も多いでしょう。
確かに、Xに作品をあげなければ「XのAI学習の餌食になること」は避けられます。
ただ、他のSNSは安全と言い切れるでしょうか?規約を隅から隅まで読みましたか?
そしてなにより、作品を勝手に使おうとするのはAIだけではないのです。
Blueskyには無断使用する人はいないのでしょうか?
PixivからXに無断転載する人はいないのでしょうか?
ネット上に投稿した時点で、世界のあらゆる方が見る・使える状況にあることを心にとめておくべきでしょう。
そして、それがいやなのであれば自分で対策をするしかないのです…。
もちろん、無断使用する人が悪いのは当然のことなのですが、残念ながら対策しない方も悪いと言われてしまう世の中なのです。
効果的な入れ方
ウォーターマークの重要性がわかったところで、どのように何を入れたらいいのかを解説していきます。
入れるべき内容
基本的に、自分が入れたいものを入れれば良いと思うのですが、次のものあたりが入っていれば効果があると思います。
- 自分の名前やSNSのID
- 無断転載禁止の文言(日本語・英語)
- AI学習禁止の文言(日本語・英語)
- 描いた日付 など
すべてを図形の中にまとめて一つのマークのようにしても良いですし、文章として羅列しただけでも十分効果があります。
また、作品を見る人が日本人だけとは限らないので、英語表記も入れましょう。
英語表記については、こちらのポストを参考にさせていただきました。
マークのようにしたい!という方は、こちらの記事が大変参考になります!
入れる場所
なるべく作品の邪魔にならないように、目立たないようにいれたい…
気持ちわかります!すごくわかります…!
でも、小さく端の方に入れると簡単にトリミングされてしまいます。(効果がということにはならないとは思いますが)
おすすめは、作品の目立つところにドーーーン!です。
人物の作品なら顔付近にドーーン!
風景の作品なら、絶対に目立つところにドーーン!
私はもう、見えなかったなんて言わせんぞ!くらいの気持ちで入れてます。笑
あとは、なるべく複雑な所に入れるようにしましょう。
背景の真っ白な余白部分とかだと、消すのもカンタンですので…。
いかに消しづらい場所に入れるかを考えて、悪用しようとする人が「消すの面倒だな」と感じる場所に入れるのがポイントです。
ちなみに、顔付近に文字があることでAI学習もされにくくなるようです。
顔以外の物体(文字)があることで、顔を正常に読み取ることができなくなるんだとか…。
入れ方
なるべく目立たないようにうっすら入れたいですよね…。
読めれば効果はあると思うので、不透明度や色のさじ加減は本人次第ですが、より効果があるのはうっすらよりも、はっきりです。
作品のアピールと著作権のアピールの度合いを考えて、良さそうな濃さで入れましょう。(絶対に使用されたくない!防犯率をあげたいのなら濃く、はっきりというような感じ)
ウォーターマークなしの作品はどこで見てもらう?
どのSNSでも安心とは言えない状況です。
(BlueskyやPixivでウォーターマークなしの原本を載せるという方法が悪いというわけではありません。なんとなくXよりは安心かもと感じる気持ちは同意です…)
おすすめなのは、自分のサイトやポートフォリオをつくることです。
自分のサイトであれば、規約は自分が中心となりますし、SNSよりはある程度対策も自由にできます。
SNSが主流になる前は、「個人サイト」で作品を掲載するのが主流でした。(年齢がバレますね)
個人サイトを作るのは少し知識が必要だったり、サーバーの契約が必要だったりするのでハードルが高いな…と感じる方は「Xfolio(クロスフォリオ)」がおすすめです。
クリエイターが自分の作品を紹介する場をコンセプトにしているので、ポートフォリオが簡単に作れますよ!
カスタマイズパーツも豊富で、自由度も高いです。
Xでも使っている方をよく見かけます。
自分の作品を守れるのは自分だけ
ウォーターマークは、自分の作品を守るための方法です。
無断使用から完璧に守れるというものではありませんが、入れるのと入れないのとでは抑止力が桁違いになると思います。
自分の作品に、いざ何かあったときでもぜったいにウォーターマークが入っていた方が安心です。
自分の作品が勝手に使われるのがいやなのであれば、その意思表示としてぜひウォーターマークを入れてください。
自分で守っていきましょう!