未経験からの転職

未経験からグラフィックデザイナーへ転職した話④【入社初日~半年 編】

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未経験からグラフィックデザイナーに転職した時のことを書いています。

今回は「入社してから半年間」のことを時系列でまとめました。
未経験で入社したばかりのころのお話です。

入社初日

入社すると、私より3日ほど早く入社した同僚がいました。(聞かされていなかったのでびっくり!)

私よりも少し知識はあるようでしたが、ほぼ未経験からデザイナーとして入社したとのことで、心強かったです。

どんな仕事が振られるのか全く想像できなかったので、どんな指示があるのかドキドキでしたが、入社初日は社内の説明や、Illustratorの起動方法、個人のパソコンの設定などで終わりました。

入社してから

翌日、上司から「デザインの基礎」のような本を渡され、暇なときに読むようにとのことでした。
社内にはたくさん本があり、どれも好きに読んで良いとのことだったので、暇さえあればデザインに関する本を読んでいました。

とにかくIllustratorに慣れる!

Illustratorすらまともに使えなかった私は、基礎から勉強しなければなりませんでした。
ですが、上司も先輩も自分の仕事で忙しいので付きっきりで指導するわけにもいきません。

上司

触っていればいろいろ覚えると思うから、とにかく好きにいじってみて。

「アートボードの作り方」「文字の入れ方」「色のつけ方」「図形の作り方」など
基本的な部分だけをざっくり教えてもらって、あとはとにかく触って慣れろとのことでした。

入社してもしばらくデザインの仕事はできない

できる仕事が少ないので、まかされる仕事は雑用か地味な小さな仕事だけです。

私の場合、やっと「デザイン」の仕事をさせてもらえるようになったのは、半年過ぎてからでした。
それも、全体のデザインではなく、小さなごく一部のデザインとか、先輩のデザインをベースに微調整する作業などをしていました。

私がデザインをすべて任せてもらえるようになったのは、入社してから1年後でした。名刺などの小さなものだけでしたがうれしかったです。

入社してからの半年間実際にやっていた仕事

デザインじゃない仕事とはどんなことをするのか、想像がつかない方も多いと思うので
私が半年間こなしていた仕事を公開します。

文字打ち作業(原稿のデータ化)

紙の原稿を文字データにする作業です。

文字データにするとコピー&ペーストでデザインに組み込むことができるので、デザイン上でいちいち文字を入力していくよりも効率が良いのです。

手書きの原稿や、印刷された状態のものを持ってくるお客さんもいたので、そういったものを「入力して文字データにする」という作業をしていました。

PCの文字入力ができればできる作業です。

※最近は「文字認識」の精度が上がっているので、この作業もスキャンすれば一瞬でできるのかな~などと思いますが。

納品物の梱包作業

出来上がったポスターや名刺などの納品物を梱包する作業です。

必要部数を数えたり、梱包資材で包んだりということをしていました。

千単位の部数の場合もあるので、数えるのも大変です。
紙は多くなると重さも相当なので、力仕事でした。

誤字脱字チェック

デザインをお客さんに見せる前の「誤字脱字チェック」です。

先輩が作ったデザインと原稿を見比べて、一字一句間違いがないかチェックしていきます。

大量の電話番号のチェックをした時は頭がおかしくなりそうでした。笑

大量の写真補正

デザインに使う写真の補正だけをする作業です。

写真を使うデザインの場合、デザインに組み込む前に写真をきれいにしたり、印刷に最適なサイズにしたりといった作業が必要になります。

料理をおいしそうな色味にしたり、肌をきれいにしたり、背景を切り取ったり。

Photoshopも使ったことがなかったので、覚えるのが大変でした。
写真補正もすぐにうまくできるものではなく、何度もやり直しさせられながらこなしていきました。

お腹がすいている時間帯の料理の写真補正が地獄でした。

名刺などの内容変更(デザインはしない)

文字の部分だけを修正する作業です。デザインはいじりません。

例えば、会社の電話番号が変わったので名刺の番号を変更したい場合や
新入社員が入ったので、いつものデザインで作ってほしい時などです。

元のデザインのデータはすでにあるので、文字だけを修正します。

たとえば、住所が長くなってしまった場合でも、限られたスペースに収める必要があるので文字組の勉強になりました。

見出し部分だけのデザイン

記念誌などの各ページのタイトルにつかう見出し部分だけのデザイン作業です。

はじめてデザインらしい仕事を任せてもらえたのはこのときでした。
たくさん考えて、良さそうなものを先輩が実際にデザインに使ってくれました。

デザインの修行の一環として、上司が考えてくれたのかなと思います。

時間があれば勉強

まだまだ力になれることが少ないので、暇になってしまうこともありました。

そんな時はこんな勉強をしていました。

  • 会社にある本を読む
  • Illustratorでデザインのトレースをする
  • 先輩のデザインデータを触らせてもらう
  • 先輩の作業を見学させてもらう

未経験の方向けのデザインの勉強法については、こちらの記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください!

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半年間のまとめ

就職すると試用期間というものがありますが、私の場合は6カ月が試用期間でした。
(お給料も時給換算。アルバイトのような扱い)

そのため、本格的なデザインの仕事を任せてもらえなかったというのもあるかもしれません。

期間は会社にもよりますが、どの会社でも言えることは
未経験で入って初めからすぐにデザインの仕事を任されることは、まずありえないということです。

初めのうちは、雑用のようなことや、地味な作業ばかりだと思います。

同じ時期に入社した同僚は、「デザインの仕事をさせてもらえないから」と半年待たずに辞めてしまいました…。

デザインをさせてもらえなくて、つまらないかもしれません。
こんな仕事がしたくてグラフィックデザイナーになったわけじゃない、
デザインの仕事がしたい!と感じるかもしれません。

でも、今している小さな仕事は絶対に身になり、力となります

種だけあっても花は咲きませんよね。
根を張れる土、太陽の光、水もなければ成長していけません。

採用してもらえた今、種を植える土の用意はできました。
そしたら、与えられた仕事を光と水と思って存分に吸収しましょう!

すぐに花は咲きません。
時間がかかると思って、じっくりじっくり育てていきましょう!

どうかあきらめずにグラフィックデザイナーの花を咲かせられますように。

ABOUT ME
すずや
グラフィックデザイナー。時々イラストレーター。 現在はフリーランスでお仕事をいただいてます。HSP。 未経験からデザイナーを目指した時のこと | 経験ゼロからの会社員時代 | 準備ゼロでフリーになってしまったときのこと などを発信しています。