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HSPさんはフリーランスに向いてない?【実体験から解説】

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仕事をしたいのに、他の人の感情が気になる…

色んな事が気になりすぎて辛い…

HSPさんは職場での人間関係や仕事環境での悩みが多くなりがちですよね。

そのため、一人で仕事ができるフリーランスになりたいな…と考える方も多いでしょう。

実は、私もそう思ってフリーランスになりました。
実際にフリーランスになってよかったのかどうか、実体験を踏まえて解説します。

HSPはフリーランスに向いてる?

結論から言うと、HSPはフリーランスに向いています。

実際に私はHSP気質で職場で仕事をすることに対しての悩みが多くあり、フリーランスになることを決めました。

具体的な悩みとしては

  • ほかの人の感情が気になってしまう
  • 一人になれる時間がない(常に誰かの目が気になる)
  • 電話に出なければならない
  • 人の作業進捗に左右される仕事内容

などに悩んでいました。
上司や先輩など、相談に乗ってくれる職場ではありましたが
忙しい職場だったためタイミングを計ってばかりでなかなか打ち明けられずにいました。

そしてストレスが増え、体を壊して退職してしまいました。

現在はフリーランスになって、当時と同じグラフィックデザインの仕事をしていますが
悩みの大半が解消されて、とても働きやすくなりました。

もちろん、すべての人がそうとは限らないので
実体験をもとにHSPさんがフリーランスになるメリットとデメリットを紹介していきます。

HSPがフリーランスになるメリット

まずは、フリーランスになるメリットは以下の3つが大きいです。

  1. 周りの感情に左右されない
  2. 仕事する環境を選べる
  3. 仕事時間を自分で決められる

①周りの人の感情に左右されない

私がいちばんメリットを感じるのはここです。

人の感情に敏感なHSPさん。
楽しい雰囲気の時は自分もたのしくなれるのですが、
ピリピリした空気やどんよりした空気にも影響されてしまいます。

  • イライラした社長の声
  • 先輩のため息
  • コソコソ話している同僚の声

自分に関係ないことでも、その雰囲気自体に疲れてしまいますよね…。

フリーランスになると、一人で仕事をしたり、関わる人を自分で選ぶことができます。

②仕事する環境を選べる

においなど、環境にも敏感なHSPさん。
人ごみや乗り物が苦手だったり、大きな音が嫌いだったりします。

自分が苦手な環境で仕事をし続けるのは相当なストレスがかかってしまいます…。

フリーランスになると、自分の家で仕事が出来たり
カフェやワーキングスペースでも仕事が可能です。

通勤ラッシュも回避することができます。

自分が落ちつく環境で仕事ができると、作業効率もあがります!

③仕事時間を自分で決められる

フリーランスは営業時間も自分で決めて仕事ができます。

HSPさんは日々考えることが多く、ロングスリーパー(長い睡眠が必要な人)が多いという実験結果もあり、朝が苦手なHSPさんも多いと思います。

私も朝が大の苦手で、出社時間ぎりぎりまで寝ていたいタイプです!
(遅刻も時々…)

フリーランスになると、午後から仕事をしたり、夜型にすることも可能なので
自分の好きな時間に仕事をすることが可能です。

HSPがフリーランスになるデメリット

良いことが多いように感じますが、デメリットもあります。

大きく分けると下の4つです。

  1. ミスや失敗もすべて自己責任
  2. 金銭的な不安
  3. 相談できる人がいない
  4. 文章でのやり取りが多い

実体験も含めて、解説していきます。

①ミスや失敗もすべて自己責任

一人で仕事ができるのがメリットのフリーランスですが、守ってくれる人もいません。

会社員であれば、大きなミスや損害をだしても会社が守ってくれます。

しかし、フリーランスは失敗はすべて自分で解決しなければなりません。
すべてのことが自己責任となります。

万が一、仕事にクレームが来たら、クレーム対応も自分でしなければなりません。

HSPさんは責任感が強かったり、完璧主義が多いので、
ミスや失敗をしたことをずっと引きずってしまう可能性があります。

また、ミスや失敗を恐れるあまり、慎重になりすぎてしまう恐れも…。

私は今のところ大損害をだしたことはないですが、
考えただけでぞっとします…。

②金銭的な不安

フリーランスは金銭的な不安が多くあります。

会社員の場合、会社にさえ行けばある程度のお給料が保証されますが
フリーランスは「仕事がなければ、収入はゼロ」です。

実際にフリーランスで仕事をして3年になりますが、収入の上下はどうしてもあります。

「来月は大丈夫かな」という不安が常に付きまとうので、HSPさんには大きな不安要素になります。

仕事をいただけることに感謝です…!

③相談できる人がいない・少ない

基本的に一人で仕事をするので、困ったときにすぐに相談できる先輩や同僚はいません。

フリーランスになると「起きた問題は自分で解決」が基本となります。

体調を崩しても、代わりに仕事を進めてくれる人はいません。
手伝ってくれる人もいません。

クライアントさんにごめんなさいするか、
身体にムチを打って仕事するか、の2択です…

④文章でのやり取りが多い

これは職種やクライアントさんにもよりますが、
私はメールやチャットなどの文字媒体でのやり取りが多くなりました。

私の場合はネット上で集客をしているので、顔を知らないクライアントさんがほとんどです。

その場合、お問い合わせは必ず文字での連絡になるので、必然的にこちらも文字でのお返事が多くなります。

HSPさんは、色々と考えて文章を作るのでどうしても時間がかかってしまいます。

文章を作るのが苦手、という方は特にストレスを感じてしまいます。

私も文章を作るのに時間がかかるタイプですが、
顔を合わせての会話や電話はもっと苦手なので、文字の方が助かります。

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会社員とフリーランスどっちが向いているの?

フリーランスのメリット・デメリットを踏まえて、
フリーランスと会社員、どっちが向いているのかまとめてみました。

フリーランスになってやろうとしている職種にも左右されますので、そちらも考慮して検討してください。

会社員の方が向いているHSPさん

  • 大勢で仕事をする方が好き
  • 失敗やミスが怖すぎる
  • 安定した収入があることが大事
  • スケジュール管理や、自己管理が苦手

このようなHSPさんはフリーランスになるとリスクが大きい場合があります。

収入面での不安が大きい場合は
突然フリーランスになるのではなく、副業などではじめてみて、土台が出来上がったらフリーランスになるというのも良い方法です。

フリーランスの方が向いているHSPさん

  • 一人で仕事をしたい
  • 好きな場所で好きな時間に仕事をしたい
  • 人間関係がいつも大きなストレスになる
  • 収入が低いことがあっても問題ない(家族がいる・貯金があるなど)

「一人が苦ではない」「なによりも人間関係がしんどい…」
というHSPさんはフリーランスがおすすめです。

フリーランスになりたいHSPさんへ注意点

いざ、フリーランスになるぞ!と決意したHSPさんにほんの少しだけ注意点があります。

人間関係がゼロになるわけではない

嫌な人間関係を減らすことはできますが、ゼロにできるわけではありません。

基本的にお仕事は相手があってのもの。
お客さんもいい人ばかりではありません。

ちょっとやり取りに難があったり、言い方がきつかったり、無茶なご依頼が多かったり。

常に嫌な人と仕事をすることはなくなりますが、
人間関係自体が全くなくなるわけではないので、ある程度我慢しなければならないことはでてきます。

休日と仕事の境界があいまいになる

働く時間や場所を選べるフリーランスですが、
逆にいうと休日と仕事の境界があいまいになります。

しっかり営業時間を決めて、この日は完全に休み!と割り切れると良いですが
お休みの日にメールが来たり、納期が近かったりするとどうしても気になってしまうHSPさんが多いと思います。

お休み中でも気が気じゃなく、そわそわしてしまいますよね。

そしてお休みなのに結局作業をしてしまったり、返信してしまったり…。

休日がなくなってしまわないように注意が必要です。

私もメールが気になってしまうタイプです。
なるべくお休みの日は返さない、見ないなど気を付けていますが、どうしてもそわそわしています。笑

会社員HSPさんへアドバイス

私はストレスで体を壊してしまい、退職することになってしまいましたが
仕事自体は好きで、先輩や上司も良い人ばかりでした。

今だから思う「こうしておけばよかったのかも」という点をあげてみます。
会社員HSPさんも、お仕事しやすい環境にできるかもしれません。

苦手な仕事内容を打ち明ける

私は、「電話対応」がとても苦手でした。

そもそも話すのが苦手。
そして電話がくるとデザインの仕事を中断しなければならないので、気持ちの切り替えがうまくできませんでした。

それでも「下っ端の私がやらなければならない仕事」という気持ちから、
打ち明けられず電話の着信音におびえながら仕事をする日々でした。

電話対応メインで就職したわけではなかったので
「実は電話が苦手で…」と相談できていれば、何か変わったかもしれないなぁと感じます。

苦手な環境を打ち明ける

まだペーペーデザイナーだったので仕方がないですが
先輩の机から私のパソコン画面が常に見える状態の席でした。

人の目が気になると実力を発揮できないタイプだったので
ずっと先輩に見られていると思うとなかなかうまく仕事が進められませんでした…。

定期的に席替えや場所替えのある職場だったので
誰かに相談できていれば、席の問題は解決できたのかも…と感じます。

職場にHSPだと打ち明ける

私が退職したころは「HSP」というものはそこまで浸透していない頃でした。

退職する時に、上司に初めて「HSPという気質であること」「そのせいでいろいろとつらくなってしまったこと」などを打ち明けました。

上司はその時はじめてHSPというものを知ったそうですが、
「そんなに毎日悩んでるなんて知らなかった。もっと早く言ってくれれば…」
と言われました。

電話のこと、席のことも言ってくれればなにかしら対応できたよ、と。

すでに体を壊してしまっていたので、時すでに遅しでしたが、
早く話していれば良かったと後悔しました。

自分を大切に・自分らしく仕事を

HSPは病気ではないので、なかなか分かってもらえないことも多いですよね。

とくに非HSPの人から見たら
「なんでそんなに考えちゃうの?」
「気にしすぎだよ」
と言われてしまうことも多いです。

すべてをわかってもらうのは難しいですが
フリーランス・会社員問わず少しでもHSPさんが仕事をしやすい環境が作れるといいなと思います。

ABOUT ME
すずや
グラフィックデザイナー。時々イラストレーター。 現在はフリーランスでお仕事をいただいてます。HSP。 未経験からデザイナーを目指した時のこと | 経験ゼロからの会社員時代 | 準備ゼロでフリーになってしまったときのこと などを発信しています。