グラフィックデザイナーになるなら、絵が描けないとだめだよね~?
そう思っている方もたくさんいると思います。
ロゴを作ったり、チラシやポスターを作ったりするお仕事なので「絵を描く仕事」と思われるのかもしれませんね。
でも実は…
「絵が描けないグラフィックデザイナー」はたくさんいます!
そして、描けなくても全く問題ないです!
この記事では、「絵が描けなくてもグラフィックデザイナーになれる理由」についてまとめてみました。
絵は描けないけど、グラフィックデザイナーになりたい!
そんな方の背中を押せたら幸いです。
- 絵が描けないけどグラフィックデザイナーになりたい人
- 絵が描けなくても問題なく仕事ができるのか知りたい人
- グラフィックデザイナーとイラストレーターの違いを知りたい人
絵が描けなくてもグラフィックデザイナーになれる
絵が描けなくてもグラフィックデザイナーになれます!
むしろ、描けなくても全く問題ないです。
冒頭で述べた通り、絵が描けないグラフィックデザイナーはたくさんいますし、
むしろ絵も描けるグラフィックデザイナーの方が珍しいくらいです。
描けたほうが便利なことはありますが
描けなくて困る・描けなきゃダメということは特にないです。
絵が描けなくても問題ない理由
絵が描けなくても問題ない理由は以下の2つです。
- 絵を描く仕事ではないから
- イラストは素材や外注で準備するから
詳しく解説していきますね!
1.絵を描く仕事ではないから
理由のひとつ目は、グラフィックデザイナーはそもそも絵を描く仕事ではないからです。
よくグラフィックデザイナーと混同される職業に「イラストレーター」があります。
仕事の内容を見るとわかりやすいと思うので、「グラフィックデザイナー」と「イラストレーター」の違いについて解説します。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナー(英: graphic designer)とは、写真・動画・絵画・イラスト・文字などを同一画面に構成する人。グラフィックデザイナーの中心的な任務は、情報を視覚的に第三者へ伝えることにある
引用:wikipedia |グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは「紙面や画面を構成(デザイン)する」お仕事です。
情報がわかりやすいように、絵や文字や写真などの「素材」を組み合わせて構成します。
イラストレーター
イラストレーター(英: Illustrator)とは、情報や概念の視覚化、図解、娯楽化など、何らかのコミュニケーションを主目的とした絵=イラストレーション(イラスト)を描くことを生業としている人のこと。挿絵、表紙、絵本、広告、パッケージ、ポスターなどを主な活動範囲とする。
引用:wikipedia | イラストレーター
イラストレーターはその名の通り、「絵を描くこと」がお仕事です。
2.基本的にイラストは素材や外注で準備するから
デザインにイラストが必要になることはよくありますが、グラフィックデザイナーが自分で描くことはないです。
イラストが必要な時は、素材サイトを活用したり、
オリジナルのイラストを使いたいときは、イラストレーターさんに依頼します。
私もこの職に就くまでは、チラシなどに使われているイラストは
すべてデザイナーさんが描いていると思っていました。
ちなみに、私はイラストレーターとしても仕事をしているので、絵が必要になったときは簡単なものなら自分で描いてしまいます。
デザイナーの仕事をしていく上で、描けなくても問題ないですが、描けるとちょっと便利かも、というくらいの気持ちでOKです。
【要注意】ロゴデザインは注意が必要
少し注意したいのが「ロゴデザイン」です。
グラフィックデザイナーの業務のひとつとして、ロゴデザインを依頼されるケースがあります。
ロゴにもさまざまなデザインがあり、
中にはイラストをメインに使ったものや、イラストがそのままロゴになっているものもあります。
例えば、こんなロゴです。
※上記のロゴはすべて私が作成したものです。
イラストがベースになっているロゴの場合は、絵が描けないと難しいです。
ロゴをグラフィックデザインに含めるかどうかはさまざまな意見がありますが、
- 受注可能な路線を決める(線や図形をメインにしたシンプルなロゴなら可など)
- ロゴデザインは一切業務内容に含めない
- イラスト系のロゴの依頼に関しては、対応不可にする
などの対策ができます。
ロゴデザイナーという、ロゴに特化したデザイナーさんもいるので、ロゴについては「畑違いです」とお断りしてしまうのも一つの方法です。
また、ロゴデザイナーの中にも「イラスト系のロゴは不可」と明記している方もいます。
(番外)絵が描けて良かったこと
デザイナーは絵が描けなくても問題ないことをお伝えしましたが
逆に「絵が描けて良かったこと」を上げてみます。
イラストと組み合わせた仕事ができる
自分で絵が描けると、作れるものの幅が広がります。
- 似顔絵入りの名刺
- オリジナルのイラスト入りのパンフレット
- イラストを使ったロゴデザイン
などを作成することができます。
私は、このようなご依頼の場合は
「デザイン料」と「イラスト料」として分けて金額を設定しています。
素材を探す手間が省ける
「こんな感じのイラストが欲しいな~」と思ったら、素材を探しますが、
なかなか条件に合うイラストが見つからない場合もあります。
素材探しも意外と時間がかかるので、描いてしまったほうが早いかなと感じる場合は
自分で描いてしまいます。
まとめ
- グラフィックデザイナーは絵を描く仕事ではない
- 絵が必要な時は素材やイラストレーターに依頼する場合がほとんど
- ロゴデザインは絵が描けないと難しい場合もある
- 描けなくても良いけど、描けると少しだけ便利
デザイン上、イラストが必要になることは多々ありますが
素材の活用やイラストレーターへ依頼をすることがほとんどです。
「絵が描けないけど、デザインには興味がある」
「デザイナーになりたいけど、絵が下手…」
そう思っている方は、どうかあきらめないでください。
この記事が、自信をもってグラフィックデザイナーを目指せるきっかけとなればうれしいです。